さて、まずはこの参考書がどのような人にお勧めできる書籍かについてレビューしたいと思います。

こちらの書籍はOracle Java Silverの資格受験を前提として作られていますので、読書対象者もJava初心者~中級者あたりの人がお勧めかと思います。

Javaの参考書を一冊読み終えたくらいの人がこの本を読むことで、曖昧に理解していた箇所やJavaの少し踏み込んだ仕様について知ることができます。

資格の参考書として作られている本ですが、個人的には資格を受けない人が読んでも、Javaの理解力を高められる良本となっていると思います。

小学生の頃とかに読んでいたクイズ本みたいな感覚でJavaの問題を次々と解いていくことで知識を深められるので、資格の受験の有無に関わらず是非読んでいただきたい本です。

"徹底攻略 Java SE11 Silver 問題集 1Z0-815 対応"を読んだ感想ですが、めちゃくちゃ良い本でした！

まず試験対策の参考書としてどうだったかと言いますと、試験範囲をセクション(メソッドの章、ラムダ式の章など)ごとに分けているので、今何について学習しているかがわかりやすかったです。

セクションで区切られているため、Javaについて自分が理解できている箇所とそうでない箇所が明確にわかり、不得意な箇所に関しては重点的に学習を進められるので学習を進めやすいと感じました。

また、問題の回答がしっかりしていて"そんな仕様あったんだ、知らなかった。"と思うような問題でも、わかりやすく解説がされており理解しやすかったです。

そして、これらを裏付けるわけじゃないですが、僕は受験の際にこの本のみでOracle Java SIlver SE11に合格できました。（92点！）

まあ個人差ありますので絶対とは言い切れませんが、それくらいわかりやすくテスト範囲をきちんと学習できる本だと感じました。

さらに付け加えると、この参考書に記載されている問題は、本番の試験でもほぼほぼ同じような問題が出されることもあるので、やればその問題を容易に解くことも可能です(例：参考書では"class A"と表記していて、本番では"class car"と表記していて、問題自体は一緒、など)。

ちなみに僕が学習した際の学習方法についてはこちらで解説しているので、よかったら参考にしてみてください。

【Oracle Java Silver SE11】２週間で合格できた勉強方法について

次に、この参考書を読んで得られたJavaの知識についてお話ししたいと思います。(当時の僕のレベルが参考書一冊理解して基礎を押さえたくらいだということを前提にしていますので、そんなのも知らないのかよ！、というツッコミは押さえていただければと思います。。。)

個人的に知らなかったことや、曖昧になっていた箇所が鮮明になった箇所は以下の通りです。

・論理演算子の短絡処理
・Stringのコンスタントプールの仕様
・アクセス修飾子についての明確化
・多態性(ポリモーフィズム)についての明確化
・初期化子の仕様
・各種コマンドについての知識
・ラムダ式についての知識
など

結構基礎は押さえていたし、余裕でJava Silver受かるでしょと思い本を読み始めると知らないことがたくさん出てきて、自分の愚かさを知りましたね(笑)

例えば、String同士の比較にはなんとなく“==“ではなく“equals()”を使うというのは知っていても、“==”で比較した時にtrueになるケースがあるのはなぜだろうと理解できていませんでした。コンスタントプールについて知ることでこれを理解することができました。

あとは初心者あるあるな気もしますが、アクセス修飾子をふわっと覚えているのが明確に違いがわかるようになりました(僕はpublicとprivateくらいしか理解しておらず、protectedとか修飾子無しのアクセス範囲はちゃんと理解していませんでした。)

他にも、普段見慣れないラムダ式の使い方や、Javaファイルをclassファイルを生成せずに実行するコマンドとかとか、これ使うか？というような内容も込み込みでJavaの理解を深められてよかったです。