【Flutter/iOS】
Flutterで開発したアプリをApp Storeにリリースする方法・手順
FlutterコマンドやApple Developer Program, App Store Connectでの操作も解説します
投稿日 2025/07/29 更新日 2025/07/29

こんにちは。スマホアプリ開発歴5年目の「元木皇天」です。
今回はFlutterで開発したアプリをApp Storeにリリースする方法・手順について解説いたします。
やりたいこと
Flutterで開発したアプリをApp Storeにリリースする
参考文献
・Apple Developerアプリからの登録、本人確認、および更新
・Apple Developerアプリ - App Store
環境
・OS:MacOS Sequoia 15.5
・Flutter:Ver 3.32.6
目次
宣伝
本題の前に宣伝させてください。
過去に以下のようなアプリを開発しています
- 麻雀の点数記録アプリ
- 本を管理できるアプリ
- いろいろなものをカウントするアプリ
少しでも気になるものや、開発の参考にしてみたいなどありましたら、以下に過去開発アプリ一覧を掲載していますので、よかったらインストールしてみてください!
レビューなどあるとより嬉しいです!!
1. Apple Developer Programに登録する
人生で初めてApp Storeにアプリを出す場合は、Apple Developerに未登録だと思いますので、はじめに登録をします。
App Storeにアプリを出す場合、毎年AppleにDeveloper登録料金を支払う必要があります。
料金は為替などによって変動しますが、概ね12000円〜16000円くらいかと思います。
この登録は、Apple DeveloperのWebサイトからもできるのですが、Apple Developerのアプリから支払った方がやや安い値段で登録できるのと、サブスク契約扱いになるため支払い忘れがないので、アプリから支払うことをお勧めします。
アプリは以下からダウンロードできます。
Apple Developerアプリ - App Store
Apple Developerの登録については、以下のドキュメントに記載されています。
Apple DeveloperアプリでのDeveloper登録の仕方
登録ができたら次に進みます。
2. Identifiersを登録する
アプリのIDを作成し、Flutterで作成したアプリに紐づける必要があります。
このセクションでは、Identifiersの作成を行い次のセクションでアプリに紐づけていきます。
まず、Apple Developerサイトの「Certificates, Identifiers & Profiles」にアクセスします。
Apple Developer - Certificates, Identifiers & Profiles
Identifiersの「+」をクリックします。

App IDsを選択して「Continue」クリックします。

Appを選択して「Continue」クリックします。

「Description」と「Bandle ID」を入力します。
Descriptionは紐付けるアプリの説明などを書いておくといいかと思います(英語のみ入力可能)。
Bandle IDが、この後アプリに紐づけるIDとなります。
「自分を一意に決められる文字列 + アプリに関連する文字列」とかで作るといいかと思います。
例:com-icloud-motoki-app-name(ピリオドなど一部の文字は使用できないので注意)
開発したアプリに関連する機能が「Capabilities」にある場合はチェックを入れます。
Continueをクリックします。

確認画面が表示されるので、そのままRegisterをクリックすれば作成完了です。
-補足-
他のWebサイトを見ると、この後の手順でApp Store Connectにログインして、新規Appを登録する工程が必要だというのが見られます。
しかし、私が確認した範囲ではこの工程は不要かと思われます。
実際にこの記事の通りに操作して審査に出すところまでできているので、やらなくていいのではないかなーと。
(後述の手順で、Xcodeからビルドファイルをアップロードするタイミングで作成されていると予測される。)
3. アプリにIDを紐づける
XcodeでFlutterプロジェクト内のRunner.xcodeprojを開きます。
Runner→TARGETS→RUNNER→Signing&Capabilitiesを開きます。

Bundle Identifiersにさきほと作成したIDを入力します。
これで紐付け完了です。
4. Flutterで作成したプログラムをビルドする
Flutterで作成したプログラムを、ビルドしてアップロードできる状態にします。
今回はVSCodeを使用して実施します。
まず、Flutterプロジェクトの一番上(ルート)の階層をVScodeで開きます。
ルートディレクトリ直下にあるpubspec.yamlのビルドバージョンを上げます(下記画像の+3の部分)。

その後、以下のコマンドを順番に実行します(最後のコマンドは少し時間がかかります)。
flutter clean
flutter pub get
flutter build ios --release
これでApp Store Connectにアップロードするビルドデータが生成されました。
5. App Store Connectにアップロードする
先ほどと同様に、XcodeでFlutterプロジェクト内のRunner.xcodeprojを開きます。
ビルド先の端末をAny iOS Deviceに設定します。

画面上部のメニューバーからProduct → Archiveを選択します。

Archiveを実行するとしばらく処理が走るので待ちます。
無事に処理が終わると、Archivesのウィンドウが表示されます。
Distribute Appを選択します。

Select a method for distributionが表示されます。
App Store Connectを選択して右下のDistributeをクリックします。

Upload for App Store Connectが表示されます。
この時のSKUとBundle Identifierが作成したIDになっていることを確認します。
NameはApp Store Connect内で表示されるアプリの名前です。自分が管理しやすい名前にすればOK。
Nextをクリックします。

以下の画面が表示さればアップロード完了です。

6. App Store Connectでアプリ情報を設定して審査に出す
App Store Connectを開きます。
アプリ一覧を開いて、先ほど指定した名前のアプリを選択します。

App Storeに掲載するアプリの情報を入力する画面が開きます。

主に入力が必要な箇所を以下に列挙します。
-
スクリーンショット
- App Storeに掲載されるアプリの説明画像です。個人的にCanvaやMacのKeynoteで作成するのが無料で作れるのでお勧めです。
- プロモーション用テキスト
- 概要
-
キーワード
- ユーザがどういうワードで検索したらヒットするようにしたいか、そのワードをここに設定します。スペースなしのカンマ区切りで指定します。
-
サポートURL
- ユーザがアプリに関しての問い合わせを行う先のURLです。Webサイトなどがない人は自分のSNSアカウントのURLでもいいと思います。余談ですが、私は今までで一度も連絡が来たことはないです。
-
マーケティングURL
- 自分のウェブサイトなどを入力します。ない場合はSNSアカウントのURLで良いと思います。
-
著作権
- 自分の名前やアプリの提供元の組織名などを入れます。
- ビルド
- アプリ名
- サブタイトル
- カテゴリ
- 年齢制限指定
-
プライバシーポリシーURL
- プライバシーポリシーに関する情報を掲載したURLを指定。Webサイトを持って否あい場合は、HTMLでポリシーを記載して各種クラウドサービスを使って公開すれば大丈夫だと思います。
入力が終わったら、画面右上の公開を押して、その後審査に出すボタンを押せば完了です!