【Linux】
システム起動時のカーネルの処理をコマンドで確認する方法
dmesg, journalctlコマンドとログファイル
投稿日 2022/05/01 更新日 2022/05/01
こんにちは。当サイトの管理者「元木皇天」です。
今回はLinuxでシステム起動時の処理をコマンドで確認する方法を3種類解説いたします。
環境
OS:Kali Linux Ver5.15
目次
- システム起動時のカーネルの処理をコマンドで確認する方法1
- システム起動時のカーネルの処理をコマンドで確認する方法2
- システム起動時のカーネルの処理をコマンドで確認する方法3
- まとめ
- 参考文献・おすすめ文献
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システム起動時のカーネルの処理をコマンドで確認する方法1
システム起動時の処理をコマンドで確認するには、3種類方法があります
その内最も簡単に確認することができる方法が「dmesg」コマンドを使用する方法です。
dmesg
このコマンドでは、システム起動時にカーネルが出力したメッセージを一時的に蓄えておくバッファの内容を出力します。
ただし、このコマンドには注意点があります。
それは、システム起動後の出力メッセージもバッファに格納されるので、バッファがいっぱいになると古いものから削除されていくという点です。
そのためシステム起動直後とかであれば問題ないのですが、起動から時間が経過してしまうと、起動時の内容が確認できないことがあります。
その場合は以降で紹介する方法を使用してみてください。
なお、dmesgコマンドのオプションについては以下コマンドを実行して実際の画面で確認してください。
man dmesg
システム起動時のカーネルの処理をコマンドで確認する方法2
dmesgで確認ができない場合は、システム起動時に保存されるログファイルを見ることで確認できます。
対象のログファイルは以下の通りです。
/var/log/messages
/var/log/dmesg
/var/log/boot.log
これらを確認するコマンドは以下の通りです。
cat /var/log/messages cat /var/log/dmesg cat /var/log/boot.log
ログの量が多い場合は「headコマンド」「tailコマンド」を適宜使用することをお勧めします。
システム起動時のカーネルの処理をコマンドで確認する方法3
systemdを採用しているシステムであれば「journalctl」コマンドを使用して確認することもできます。
使い方は以下の通りです。
journalctl -kb
-kオプションでカーネルのメッセージのみ表示させることができます。
-bオプションで起動時のメッセージのみを表示させることができます。
なので、この二つをオプションに加えることでシステム起動時のカーネルの処理を確認することができます。
まとめ
Linuxでデバイスドライバを手動でカーネルにロードするには
dmesg
cat /var/log/messages
cat /var/log/dmesg
cat /var/log/boot.log
journalctl -kb
のいずれかのコマンドを使用する。