【Linux】
ファイル・ディレクトリのアクセス権を変更する方法

参考文献
・Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応
・Linux教科書 LPIC レベル1 スピードマスター問題集 Version5.0対応

ファイル・ディレクトリなどには全てアクセス権が設定されており、指定された権限を持つユーザのみ該当のファイル・ディレクトリに対して任意のアクションをすることができます。

「ls -l」コマンドを実行するとファイルに設定されているアクセス権を確認することができます。

確認すると「rwx」と言う記載があることがわかります。

それぞれの意味は以下の通りです。

上記を踏まえて実際のファイルの権限を見てみると以下のようになっていることを確認できます（以下は一例です）。

rwxr-xr-x

rwxが３ブロック分表示されています（権限がない箇所はハイフンで表示されています）。

３ブロックは左から順に「所有者」「所有グループ」「その他ユーザ」に対する権限を表しています。

なので、上記の例は
・所有者は読み取り・書き込み・実行が可能
・所有グループに所属するユーザとその他のユーザは読み取り・実行が可能
と言うアクセス権を表しています。

また、rwxは数値で表すことができます。

上記を足し合わせた値が権限となります。

以下の例を参考にしてみてください。

ファイル・ディレクトリのアクセス権限を変更するには「chmodコマンド」を使用します。

chmodコマンドを使用してをアクセス権限を変更するには以下のように記述します。

chmod [オプション] アクセス権 ファイル名またはディレクトリ名

指定の仕方のはいろいろあります。

実際の使用例は以下の通りです。

以下はカレントディレクトリのsample.txtのアクセス権限を指定して変更しています（全てのユーザにの権限をrwxにする）。

chmod a=rwx ./sample.txt
または
chmod 777 ./sample.txt

所有者にrwx、それ以外にはrのみ設定する。

chmod 711 ./sample.txt

所有者にxを追加する。

chmod u+x ./sample.txt

所有グループのwを削除する。

chmod g-w ./sample.txt