【Linux】
rpmコマンドの基本的な使用方法

Red Hat系Linuxのパッケージをコマンドで扱う

投稿日 2022/05/24 更新日 2022/06/11


こんにちは。当サイトの管理者「元木皇天」です。

今回はRed Hat系Linuxのパッケージを扱うコマンド「rpm」コマンドの基本的な使い方について解説したいと思います。

なお、Debian系Linuxのパッケージを扱うコマンド「dpkg」コマンドについては以下の記事を参考にしてください。

【Linux】dpkgコマンドの基本的な使用方法

rpmコマンドのオプション

rpmコマンドは以下の構成でコマンドを使用します。

rpm [オプション]

オプションには大きく3つあります。

1.インストール/アップグレードモード
2.アンインストールモード
3.照会モード

それぞれのモードによって使用できるオプションが異なります。

以下はそれぞれのモード別に主なオプションをまとめた表です。ご参考までに。

インストール/アップグレードモード
オプション短縮系説明
--install-iパッケージをインストールする
--upgrade-Uパッケージをアップグレードする(インストールされていない場合はインストールする)
--freshen-Fパッケージをアップグレードする(インストールされていない場合は何もしない)
インストール/アップグレードモードで併用するオプション
オプション短縮系説明
--v詳細な情報を表示する
--hash-h進行状況を「#」で表示する
--nodeps-依存関係を無視してインストールする
--force-既存のファイルを新しいものに置き換える
--test-実際にはインストールせずテストを実施する

アンインストールモード
オプション短縮系説明
--erase-eパッケージをアンインストールする
アンインストールモードで併用するオプション
オプション短縮系説明
--nodeps-依存関係を無視してアンインストールする

照会モード
オプション短縮系説明
--q指定したパッケージがインストールされているか照会する
照会モードで併用するオプション
オプション短縮系説明
--all-aインストール済みの全てのパッケージを表示する
--f ファイル名指定したファイルを含むパッケージ名を表示する
--p パッケージファイル名対象としてパッケージファイルを指定する
--configfiles-c設定ファイルのみ表示する
--docfiles-dドキュメントのみを表示する
--info-i指定したパッケージの情報を表示する
--list-l指定したパッケージに含まれるファイルを表示する
--requires-R指定したパッケージが依存しているファイル等を表示する
--changelog-変更履歴を表示する

次の項から実際のコマンド例について紹介いたします。

rpmでパッケージをインストールをする

rpmコマンドを使用してパッケージをインストールをするには「-i」または「--install」を使用します。

実行例は以下のとおりです。ここではzshをインストールしています。

rpm -i zsh-5.0.2-28.e17.x86_64.rpm

または

rpm --install zsh-5.0.2-28.e17.x86_64.rpm

なお、上記のコマンドでもインストールをできますが、インストール状況をわかりやすくするために、「-v」「-h」オプションもつけて実行するのが一般的です。

rpm -ivh zsh-5.0.2-28.e17.x86_64.rpm

rpmでパッケージをアンインストールする

rpmコマンドを使用してパッケージをアンインストールをするには「-e」または「--erase」を使用します。

実行例は以下のとおりです。ここではzshをアンインストールしています。


rpm -e zsh

または

rpm --earse zsh

rpmでインストール済みパッケージを表示する

rpmコマンドを使用して既にインストール済みのパッケージを一覧表示するには「-qa」を使用します。

実行例は以下のとおりです。

rpm -qa

rpmでパッケージ情報を表示する

rpmコマンドを使用してパッケージの情報を表示するには「-qi」を使用します。

実行例は以下のとおりです。ここではzshのパッケージ情報を表示します。

rpm -qi zsh

rpmでパッケージに含まれるファイルを表示する

rpmコマンドを使用して指定したパッケージに含まれるファイルを確認するには「-qlp」を使用します。

実行例は以下のとおりです。ここではzshパッケージに関するファイルを表示します。

rpm -qlp zsh

rpmで指定ファイルがどのパッケージからインストールされたか確認する

rpmコマンドを使用して指定ファイルがどのパッケージからインストールされたか確認するには「-qf」を使用します。

実行例は以下のとおりです。

rpm -qf '/bin/bash'

まとめ

Linuxのrpmコマンドではパッケージに関する操作を行えます。